浄土宗長谷院Chyoukoku-in Temple
この建物は、寛永8年(1631年)に草創された370年の歴史を持つ寺院が、港区虎ノ門の地から移転したものある。新しい地でのスタートに相応しく、建築は伝統的な形態にとらわれることなく、鉄骨・左官・ガラス・木等を現代的な工法を用いて組み合わせることで、寺院の持つ厳粛な非日常性を実現しようと試みた。その上で、寺院と庫裏とを管理上の区分を行いながら立体的に配置することで、一つの四角いボリュームとして立ち上げている。また、各所に旧本堂の解体に伴う古材を配することで、記憶の継承を図っている。
受賞歴:
日本建築学会作品選奨2006
日本建築学会作品選集2006
第40回SDA入選
掲載誌:
新建築|2004年12月号
200 Selected Works 2006 (JIA)
40th Sign Design Association Award : Selected
photo by Toshiharu Kitajima