新山口駅前広場整備に伴って移転建替えとなった住宅とテナントの複合建物の計画である。
今後順次姿を現す駅前広場施設(0番線)と向き合って建つことから、将来の駅前風景の一端を担う重要な建物として計画することが求められた。1階に通り庭を設けることで、テナントと住居部分の独立性を高めるとともに、この建物が駅前空間から周辺のまちへ視線や動線を導く仕掛けとなることを目指した。
1-2階のテナントのうち，2階のテナントは将来分割利用可能なワンルームタイプとした。また、3階の住居部分は、リビング・ダイニングから続く外部に縁台と植栽帯、ルーバーを設けることで駅前広場の雰囲気を感じつつプライバシーを確保できるような計画としている。