タイ王国大使館の建替え計画である。
建替えを機に、都内に分散していた各省庁の出先機関を集約しつつ、耐震性能をはじめとする大使館として備えるべき性能を確保した。
地上部は、機能に応じてBldg.1(ビザ)、Bldg.2(オフィス)、Bldg.3(ホール)と３つに分節し周辺の住宅地のボリュームとの調和を図った。また、一般の人が出入りするエリアを棟ごと分けることで、建物のセキュリティを高めている。
自然の風と光を取り入れ、大使館の職員や利用者が心地よく過ごせる内部環境と、建物の性格上求められる高いセキュリティを両立するため、Bldg.3とBldg.1の一部には自然換気システムを組み込んだサッシを採用した。
本件の設計は大成建設が行い、プランツアソシエイツは実施設計からプロジェクトコンサルタントとして参画した。